肖像画
ボルジア家の肖像
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チェーザレ・ボルジア
作者不明。15世紀。(1507年?)
ローマ、ヴェネツィア宮(常設展示ではないよう・・・)。
惣領冬実「チェーザレ」1巻巻頭に使われている。
アルトベッロ・メローネ(Altobello Melone)。1520年。
ベルガモ、アカデミア・カラーラ美術館。
「紳士像」。
チェーザレの肖像と言われている。
クリストファノ・デッラルティッシモ(Cristofano dell'Altissimo)。16世紀。
フィレンツェ、ウフィッツィ美術館、第一廊下。
作者不明。16世紀末。
ウィーン、美術史美術館。
「C.VALENTINOIS BORGIA」とある。
バルトロメオ・パサロッティ(Bartolomeo Passarotti) 、16世紀半ば。
フランス、レンヌ、レンヌ美術館(Musée des Beaux Arts)。
タイトルは「紳士像(Ritratto di Gentil Homme)」。
背景に「DUCA VALENTINO」と薄く見えるので、チェーザレの肖像と言われている。(そりゃあそう。)
ネット上に白黒の画像がたくさん出回っている。これは、某複製画販売サイトが、ポスターにして販売している画像。
その画像には下部に、
「5580. Rennes. Musée. Italie XVᵉ S. César Borgia, duc de Valentinois (1457–1507) (62). Reprod. interd. Photo Giraudon (1936).」
と書かれていて、オリジナルを撮った写真の複製画だということがわかる。
絵を撮影してその複製を販売するって…謎。
しかもチェーザレの生年間違ってる!
(ついでに、その販売サイトには、オリジナル絵の作者もイタリアの無名画家と書かれてる。色々テキトーすぎ。)
ジローラモ・コティニョーラ。
フォルリ、サン・ドメニコ美術館、第11室。
「男性像」。
弟ホアンの肖像とする説もある。(ウィキペディアではホアンの画として使われている。)その方が有力。
(でもチェーザレの肖像画では、かっこいい方なんで、チェーザレだったらいいのに…)
ドッソ・ドッシ。
パリ、ルーブル美術館、ドゥノン翼2階、第6室(「モナ・リザ」と同じ部屋)。
「Portrait d'homme, dit autrefois Portrait de Cesare Borgia」
チェーザレかもしれないと言われる男性像。
ドッソ・ドッシ。(と推定される。)
ストックホルム、ナショナルミュージアム(Nationalmuseet)。
「Ritratto d'uomo」(男性の肖像)。
チェーザレかもしれないと言われる男性像。
細かい縁取りと結び目で飾られた豪華な絹の服が、男の地位の高さを示す。
鋭い視線は厳しい表情でありながら気品を持ち、衣装以上に彼の威厳を表している。
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ピントリッキオ。
ドレスデン、ドレスデン美術館。
「少年の肖像」。
幼少期のチェーザレ、という説がある。
ジョン・コリア。
イギリス、イプスウィッチ、イプスウィッチ美術館。
「A Glass of Wine with Caesar Borgia」の一部。
1893年の作品。
作者不明。
ローマ、個人所蔵。
ミゲル、ホアン・ボルジア(サヴィオ・ホアン)枢機卿(もしくはペドロ・ルイス・ボルジア枢機卿)、チェーザレ、マキァヴェッリの描かれている絵の一部。
ジローラモ・マッツォラ・ベドリ(Girolamo Mazzola Bedoli)(という説が有力)。
16世紀。
(もともとはラファエロの作品であったものの模写ではないかと言われている。)
トリノ、個人所有。
チェーザレ・ボルジアの肖像と言われる。
1546年。パオロ・ジョーヴィオ(1483~1552)によって書かれた「偉人伝」
(「Elogi degli uomini illustri」直訳すると「著名人の礼賛」。
原作はラテン語で書かれている。
ラテン語タイトルは「Elogia virorum litteris illustrium」。)の挿し絵。
木版画。
後世の画家たちの描く「チェーザレ像」の雛形となった。
パオロ・ジョーヴィオはその著作の中で、シニガリア事件のことを「bellissimo inganno」(華麗なる裏切り)と書いている。
1845年。
フランスの肖像画家アキーレ・デヴェリア(Achille Devéria)による版画。
「イタリアの名士(Les Hommes Célèbres de l'Italie)」という書籍の挿絵。
チェーザレの他にもダンテやサヴォナローラなど28人の挿絵がある。
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レオナルド・ダ・ヴィンチ。
トリノ、トリノ王立図書館(Biblioteca Reale)。
「Tre vedute di testa barbuta」(ひげを生やした3つの頭部)
チェーザレをスケッチしたものと言われる。
マルコ・パルメッツァーノ(Marco Palmezzano)、1620年代半ば。
ヴェネツィア、コッレール博物館(Museo Correr)。
精緻な描写と細部へのこだわりから、長年レオナルド・ダ・ヴィンチの描いたチェーザレの肖像と考えられていた。
が、現在ではナポリ出身のスペイン人傭兵隊長フェランテ・ダヴァロス(Ferrante d'Avalos)の肖像画とされている。
アレクサンデル6世
ピントリッキオ。
ヴァティカン、ボルジアの間、第6室、壁画の一部。
クリストファノ・デッラルティッシモ。
フィレンツェ、、ウフィッツィ美術館、第一廊下。
メロッツォ・ダ・フォルリ。(と言う説が有力)
ヴァティカン、絵画館(Pinacoteca Vaticana)、第9室。
作者不明。15世紀末。
フランス、ディジョン、美術博物館(Musée des Beaux-Arts)。
ホアン・デ・ホアネス(Joan de Joanes)。16世紀。
ヴァレンシア、ヴァレンシア大聖堂。
ホアン・デ・リバルタ。17世紀。
ホアン・デ・ホアネスの作品(すぐ上のやつ)の模写。
ヴァレンシア、ヴァレンシア美術館(Museo de Bellas Artes de Valencia)。
ティツィアーノ。16世紀初め。
「Papa Alessandro presenta Jacopo Pesaro a san Pietro」(ヤコポ・ペーザロを聖ペトロに引き会わせる教皇アレクサンデル6世)の一部。
ベルギー、アントワープ、王立美術館。
ジョン・コリア。
イギリス、イプスウィッチ、イプスウィッチ美術館。
「A Glass of Wine with Caesar Borgia」の一部。
1893年の作品。
ピエトロ・ファチェッティオ。16世紀。
破壊されたピントリッキオのフレスコ画のコピー。(アレクサンデル6世の寝室に描かれていたらしい。)
マドンナとして描かれたジュリア・ファルネーゼの前に跪く、教皇アレクサンデル6世。
1500年。降誕祭の典礼書原稿。
ヴァティカン、ヴァティカン古文書館。
1998年、ヴァティカンで発行された記念切手。
1300という数字は値段。(1300リラ。当時で90円ちょっと。)
紋章の切手と対になっている。
ルクレツィア・ボルジア
ピントリッキオ。
ヴァティカン、ボルジアの間第5室、壁画の一部。
バルトロメオ・ヴェネト。
フランクフルト、シュテーデル美術館。
「婦人像」。
花を手にしていることから古代の花の女神「フローラ」とも言われる。ポーズから「高級娼婦」ではないかという説もある。
が、一般的にルクレツィア・ボルジアの肖像として名高い。
バルトロメオ・ヴェネト。
ロンドン、ナショナル・ギャラリー。
「Ritratto di gentildonna o Presunto ritratto di Lucrezia Borgia」。
婦人像、もしくはルクレツィア・ボルジアの肖像。
バルトロメオ・ヴェネトによる肖像画(すぐ上のもの)のコピー。
フランス・ニーム、美術博物館(Musee des Beaux-Arts)。
バルトロメオ・ヴェネトによる肖像画(2つ上のもの)のコピー。
アメリカ、サウスベンド (インディアナ州)。
スナイト美術博物館(The Snite Museum of Art)。
「Presunto ritratto di Lucrezia Borgia nelle sembianze della beata Beatrice Ⅱ d'Este」。
ベアトリーチェ・デステに似た、ルクレツィア・ボルジアの肖像。
作者不明。16世紀末。
ウルビーノ、ドゥカーレ宮殿。(Galleria Nazionale delle Marche)
貴婦人の肖像。(Ritratto di gentildonna)
ルクレツィア・ボルジアであるという説がある。
ドッソ・ドッシ。
メルボルン、ヴィクトリア・ナショナル・ギャラリー(National Gallery of Victoria)。
長年、作者不明の絵画であったが、2008年になってドッソ・ドッシによるルクレツィア・ボルジアの肖像画であると結論づけられた。
ダンテ・ガブリエル・ロセッティ(Dante Gabriel Rossetti)。
1860年~1861年。「Lucrezia Borgia」。
ロンドン、テートギャラリー。
夫アルフォンソ・ダラゴーナに毒を盛った後、手を洗っているルクレツィア。
腕と首元が筋肉質に描かれ、彼女の行った殺人の無慈悲さを表している、そう。
背景の鏡には、アレクサンデル6世が毒の回りを早めるためにアルフォンソを歩かせている様子が描かれている。
ロセッティは、絵の完成後も数年に渡ってルクレツィアの顔に手を入れ続けたらしい。
ジョン・コリア。1893年。
イギリス、イプスウィッチ、イプスウィッチ美術館。
「A Glass of Wine with Caesar Borgia」の一部。
フェラーラで鋳造されたコイン。
作者不明、1502年頃。
当時ミラノ近郊で流行していたコアッツォーネというスタイルにしている。
ワシントン、ナショナルギャラリー。
ホアン・ボルジア(ガンディア公)
ジローラモ・コティニョーラ。
フォルリ、サン・ドメニコ美術館、第11室。
「男性像」。
チェーザレの肖像とする説もある。
ミゲル・エステーヴェ(Miguel Esteve)。16世紀。
ヴァレンシア、パトリアルカ修道院(Monasterio de Patriarca)。
別名、聖体修道院(Colegio del Corpus Christi)。
「ガンディア公暗殺」の一部。
「パオロ・ダ・サン・レオカディオによって、16世紀に描かれたもの」とサチェルドーテ本には書かれているが、現在ではレオカディオの影響を受けたミゲル・エステーヴェの作とされている。
ホフレ・ボルジア
ミゲル・エステーヴェ(Miguel Esteve)。16世紀。
ヴァレンシア、パトリアルカ修道院(Monasterio de Patriarca)。
別名、聖体修道院(Colegio del Corpus Christi)。
「ガンディア公暗殺」の一部。右の人物がホフレ。
「パオロ・ダ・サン・レオカディオによって、16世紀に描かれたもの」とサチェルドーテ本には書かれているが、現在ではレオカディオの影響を受けたミゲル・エステーヴェの作とされている。
ピントリッキオ。1492 - 1494年。
ヴァティカン、ボルジアの間 第5室 諸聖人の間 (Sala dei Santi)。「アレクサンドリアの聖カタリナ」の一部。
右がホフレで左がサンチャだと言われる。
ホアン・ボルジア(サヴィオ・ホアン)
ペドロ・ルイス(ピエル・ルイジ)枢機卿、という説も。(こちらの方が有力っぽい。)
作者不明。
ローマ、個人所蔵。
ミゲル、
ホアン・ボルジア枢機卿(サヴィオ)(もしくはペドロ・ルイス枢機卿)、
チェーザレ、
マキァヴェッリの描かれている絵の一部。
カリストゥス3世
ホアン・デ・ホアネス。
ヴァレンシア、ヴァレンシア大聖堂。
ペレ・レシャック(Pere Reixach)。1452年。
サンタ・アナの祭壇画の一部。聖イデルフォンソとともにある枢機卿アロンソ・ボルジア。
ハティヴァ、アルムンディ美術館。
サノ・ディ・ピエトロ。
「カリストゥス3世の前に現れたシエナの聖マリア」の一部。
シエナ、国立絵画館。
ミハエル・ボルゲムート。1493年。
ロンドン、大英博物館。
「ニュルンベルク・クロニコル」の挿絵。
(1493年に出版された年代記。ドイツの医師で人文学者でもあったシェーデル・ハルトマンによってラテン語とドイツ語で書かれた。
ラテン語で「Liber Chronicarum」、ドイツ語で「Die Schedelsche Weltchronik」。
挿絵をミハエルが木版画で担当した。)
アンジェラ・ボルジア
ジョヴァンニ・アントニオ・ダ・フォリーニョ(Giovanni Antonio da Foligno)。1512年。
フェラーラ、サン・ジョルジョ修道院(Convento di San Giorgio)。
銀版に描かれた小さな絵。(18x25cm)
「聖マウレリオに息子エルコレを紹介するルクレツィア・ボルジア(Lucrezia Borgia Presenta il figlio Elcole a San Maurelio.)」の一部。
ルクレツィアの背後に立つ侍女たちの1人がアンジェラだと言われる。
※ クリックすると全体絵が見られます。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(ではないかと言われている)、1507年。
個人(ピーター・シルバーマン)所蔵。
「美しき姫君」と呼ばれる肖像画。
アンジェラの肖像とも言われるが、ルドヴィーコ・スフォルツァの庶出の娘ビアンカ・ジョヴァンナ・スフォルツァの結婚を祝して捧げられた詩集の挿画であったもの、とも言われている。この場合、制作年は1496年になる。
作者もモデルもはっきりとわかってはいない。
アンジェラであった場合、彼女に恋するイッポーリト・デステが依頼したものとも言われている。イッポーリトは、レオナルドの遺産相続裁判時に相談を受けているので、お返しに描いてもらった可能性はあるかも!
その他の人々の肖像
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