チェーザレ・ボルジアについて、とりとめのないけれど愛に満ちた探究心を発揮するサイトです。

モンテグリドルフォMontegridolfo

モンテグリドルフォ Montegridolfo

時計塔。

マルケ州との境にある、エミリア・ロマーニャ州リミニ県の街。
リミニから南東へ約35キロ。ウルビーノから北東へ約25キロ。
リミニの市バス「TRAM」で、リミニ駅前から約2時間。
「Linea 175」の「Tavoleto」行き。本数は1日1本。しかもリミニからは夕方発、モンテグリフォルドからは早朝発しかないので、日帰りはまず無理。しかも1泊しても滞在時間は非常に短い。かなり不便なところ。


丁寧な修復作業によって、中世の街並みを保存している街。
Monteは山という意味で、gridolfoは13世紀にこの地を支配していた、リミニのゲルフ、グリドルフォ家(Gridolfi)に由来する。
1148年頃から、城壁をめぐらせた要塞都市として知られるようになる。
14世紀の初めにはリミニのマラテスタ家とウルビーノのモンテフェルトロ家との争いによって破壊と略奪の憂き目を見るが、1342年には再建され、その当時の姿が現在までも保たれている。
1445年、街はモンテフェルトロ家の支配下に入るが、数年後にはマラテスタ家に帰す。
1502年、チェーザレの手に落ちる。
1504年、チェーザレの没落時、ヴェネツィアが進攻し、1509年には教皇領となった。


  • モンテグリフォルド城 - ホテル・パラッツォ・ヴィヴィアーニ
  • 城門 - 下の写真の場所


モンテグリドルフォ城(Castello di Montegridolfo)

城塞の入口。「Porta del Cassero」

住所は、Via Roma, 38。
13世紀初め頃に建てられたと思われる城塞。(1223年8月には城塞の存在が言及されている。)
1289年、ロマーニャのゲルフや、周辺の街モンダイーノやサルデーチョからの攻撃を受ける。しかし落城するには至っていない。
1337年、フェランティーノ・マラテスタによって征服される。
城塞はかなりのダメージを受けるが、5年後には再建される。この時の姿が、現在までほぼ保たれている。
1445年、モンテフェルトロ家によって奪われるが、1469年には再びマラテスタ家の領有となる。

1502年、チェーザレ・ボルジアの手に落ちる。
1503年4月、チェーリを攻略した褒賞として、チェーザレはこの城塞を、近辺のメレート(Meleto)とチェッレート(Cerreto)の城とともに、ミゲルへ贈与した。
(「Malatesta fortresses and castles」というリミニの発行している案内冊子には、「his beloved "executioner", don Michelotto 彼の最愛の処刑人、ドン・ミケロット」に与えた、と書かれている。「beloved 最愛」だってよ~!)
ミゲルはここに「堀のない、高い斜めの壁に囲まれた家」を建てた、らしい。
しかし現在、ミゲルにちなんだものは何も残っていないよう。残念。

1503年、城塞はマラテスタからヴェネツィアに譲られ、1509年、教皇領となった。


現在はホ4つ星ホテル、パラッツォ・ヴィヴィアーニ(Hotel Palazzo Viviani)として使われている。
客室数53。
「Ristoro」という高級レストランと「Grotta dei Gridolfi」というリーズナブルなレストランが入っている。
宴会ホールや会議室が数室あり、結婚式も挙げられる。
(会議室の名にマラテスタモンテフェルトロの名が冠されていておもしろい。マラテスタの部屋の方が大きい。)
他に屋外プール、屋外駐車場。小型のペットなら同伴可。ベビーシッターのサーヴィスなどもある。全館禁煙。
チェックイン14時、チェックアウト10時。
リミニ空港からの有料シャトルバスがある。


チェーザレは1501年9月にピオンビーノもミゲルに与えている。
ピオンビーノレオナルド・ダ・ヴィンチに軍備強化させた要衝の港町で、アドリア海に近いモンテグリドルフォとは正反対のティレニア海沿いにある。
これはフィレンツェ攻略、ナポリ攻略を視野に入れた配置だと思われる。

地図上で見るとその軍事的戦略がよくわかる。




YouTube 「Il castello di Montegridolfo」

城塞の外観を部分的に見られます。


YouTube 「Hotel Palazzo Viviani-Castello di Montegridolfo」

上空からの景色と客室が見られます。ちょっと画像が粗いけど・・・。










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