チェーザレ・ボルジアについて、とりとめのないけれど愛に満ちた探究心を発揮するサイトです。

2009-06-03-ウルビーノ、ペーザロ

旅行日記 2009-06-03 ウルビーノ、ペーザロ

髪がぱさぱさする。
トリートメント系のものを、何も持ってきてなかった!
ワックスしかない〜。

仕方ないので、ホテルに置いてあったボディミルクを、髪に使ってます。
そんな悪くは、ないような。
というか、ないよりマシ。
神田うのとかに、「いや〜、ありえな〜い」って言われそうだけど。
( ↑ しっくりくる有名人を、あてはめてください。)


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さあ!ウルビーノへ行くのだ!
6時半起床。
(このホテルにもアラームがない。
毎晩フロントに電話するのは、めんどいよ〜。緊張すんだよ〜。)
7時38分の電車でペーザロへ。
ここから、ウルビーノ行きのバスが出ているのです。

駅のまん前にバスターミナルが。
チケットはどこで買うの〜、と思ったら、側の屋台みたいなところに、
「biglietto」「Urbino」という文字。
「チケット」「ウルビーノ」だ!

「アウトブス?ウルビーノ?」
と聞くと、おばちゃんが、チケットをくれました。
よかったよかった。
簡単じゃん。
「ドヴェ ラ フェルマータ?」
(バス停はどこですか?)
と聞くと
(覚えました、多少のイタリア語。ほんっと、通じんのやもん、英語。)、
そこだ、と目の前を指す。
素直に、そこに立ってたんだけど、・・・なんか違うような・・・。

おばちゃん、
「バスターミナルはここだ」
って意味で、指差さなかった?


バス会社関係っぽい、制服のおじさんがいたので、もう一度尋ねる。
したら、
「ラピッド?」
(急行?)と聞くので(たまに英語や仏語に似てる単語があって、わかることもある。)、
「Si」
と言ってチケットを見せる。
そしたら、急行(45分で着く)のチケットを買ったつもりだったのに、鈍行(1時間ちょっとかかる)を買ってた!

おばちゃ〜ん!
違うか、私だ。
「急行」って言わなかったや!

おじさんが、
「今向こうに来てる、あのバスがウルビーノ行きだよ、走れ!」
みたいなことを言う。
ギャー!もうドア閉めようとしてるじゃん!
ダッシュしました。
間に合いました。

朝から、何をさせるのよ〜。


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9時45分、ウルビーノ到着。
ウルビーノ。
ルネサンスの巨匠の1人、ラファエロの生まれた街として有名ですが、私にとって、ラファエロは2の次です。
ウルビーノ、それは、
モンテフェルトロの所領ですよ!!

モンテフェルトロ、それは、
チェーザレの弟ホアンに見殺しにされたため、オルシーニの捕虜となり、
身代金も払ってもらえず、自分で都合し、
チェーザレ軍に従軍し、フェラーラに行くルクレツィアを歓待したのに、チェーザレに進攻され、
マジョーネの反乱時、ウルビーノに返り咲くものの、再び亡命を余儀なくされ、
こんなにボルジアの被害にあっているのに、
「おいらとおいらの手下を、釈放するように、ユリウス2世に頼んでくれよ〜」
とチェーザレに懇願される、
超お人よし(としか思えない)、のグイドバルド・モンテフェルトロの家です。
彼の父ちゃん、フェデリーコは、文武に秀でた、かなり立派な人だったようです。

好き!
モンテフェルトロ家!


ここ、ものすごくよかったです。
ラファエロにも、モンテフェルトロにも、興味なくても、行く価値あるかも。
山の上に、ぐるりと城壁が張りめぐらされ、その中に中世の雰囲気を残した街並みが、広がっています。
山の上の坂の街.jpg
山の上につくられた街。堅固そうだ。

きれい!

ただ、山なので、街の中も坂道だらけです。小さな街なのに、かなり疲れます。
せまい道を、車もどんどん通っていくし。
あと、これはしょうがないんだろうけど、修学旅行のガキんちょらが多い!
うるさい。
しゃーしかったい!(博多弁)
城門から見たウルビーノ.jpg


  • ラファエロ像
    坂道を登りきったところにあります。
    山並みを見下ろせて、気持ちがいいです。
    坂の途中にスーパーがあるので、そこで何か買って、ラファエロ見ながらお昼にするのもいいな、と思いました。


  • ラファエロ生家
    15世紀の建物です。
    チェーザレの時代、ジャストマッチ!
    い〜ね〜。
    (ウルビーノは上記のフェデリーコの時代に全盛を向かえたためか、15世紀建立の建物がすごく多かったです。
    これもウルビーノブラヴォーの理由のひとつですわ!)


  • ドゥオーモ
    教会の良し悪しは、わかりません!
    ふつうの教会でした。
    教会の横の広場が、
    「フェデリーコ広場」
    という名前で、萌える!
  • パラッツォ・ドゥカーレ
    きました。真打ち。
    ウルビーノのメインです!!
    チェーザレがウルビーノに進攻し、征服した時、ここに滞在しています!!

ウルビーノ進攻にびっくりしたフィレンツェが、特使としてマキァヴェッリを派遣したのも、ここです。
塩野版「チェーザレ」で、ダ・ヴィンチが初めてチェーザレの元を訪れるのも、ここです。

素敵すぎる。
パラッツォ・ドゥカーレ。


入り口に・・・行列が・・・。
まじで!?
13時55分のバスで発たないと、次の予定に間に合わないのに!

英語で会話してた団体がいたので、
「この行列は何?宮殿に入るのに並んでるの?」
と聞いてみる。
したら、
「わかんない。」
って!!
はあ!!??

私がわからんわ。

列を追い越し、中に入ってみる。
・・・普通に入れた・・・。
チケット売り場は入り口の門から、建物の中に入った所にあって、ぜーんぜん並んでない。

なんなの??
へんなの。ただたむろってただけ?
さっさとチケット買って入りました。


内部は15世紀の絵画を中心に、展示されています。
ラファエロ特集でもやってたのか、フィレンツェのウフィッツィ美術館所蔵の作品である、
「グイドバルド・モンテフェルトロの肖像」
や、その妻、
「エリザベッタ・ゴンザーガの肖像」
などがありました。
フィレンツェで見るつもりでは、あったけど、ラッキー。


さて、
塩野版「チェーザレ」では、ダ・ヴィンチがこの宮殿でチェーザレに面会する様子が、かなり詳しく描かれています。
(フィクションでしょうけど・・・いいの!)

「ダ・ヴィンチは、豪奢な宮殿をずいぶん歩いて、テラスと暖炉のある、意外と質素な公爵の部屋に通される。
公爵は城門のところで見かけた、若い男と談笑していて、それはミゲルだった。」
みたいな感じ。

その部屋はどこだ!!??


見つけました。
たぶん、ココです。
テラスは閉じられていますが、地図を見ると、それらしきものが見受けられます。
部屋の名前も、ズバリ、
「公爵の部屋」

間違いないっしょ!!!
(この「公爵」はフェデリーコやグイドバルドのことやろうけど。)
(宮殿の歴史を呼んでも、チェーザレのことは、いっさい書いてありませんでした。くそ〜。)
内部写真禁止なのが、ものすごく残念です。
見取り図の載った本を買ったので、帰国してからイラストレーターで描きたいと思います。
(見取り図を。さすがに部屋自体は、描けるほど覚えられない!)
・・・別に誰も見たがらんかな?
ドゥカーレ宮殿中庭.jpg
そのチェーザレの部屋からも見えたかも?しれない中庭。


ダ・ヴィンチがミゲルを見かけたという、城門も、城門らしきところは全てチェックしました。
が、特定はできませんでした。
まーね、しょーがないね。
城門?.jpg
城門っていうのは、街を囲む塀のこと?
それとも、建物の入り口の門のこと?


ここのカフェでお茶しました!
気分はボルジア軍の一兵士〜。
(情婦でも可。)



帰りのバス。
ちゃんと急行を購入。
しかし今度はバスを間違えそうに!
「verona」って書いてあったから、「ヴェローナ行き」だと思い、(そりゃ、そう思うやろ!)
「まだ来んの〜、ペーザロ行き〜」
と、もきもきしてた。
んでも、
「イタリア人を信用しちゃなんねえ!」
という野生のカン?が働いて、運転手に、
「ペーザロ?」
と聞いてみた。

聞いてよかった・・・ペーザロだった。
ああ、びっくりした。
発車前30秒、奇跡のカンでした。

「急行のバスは46番」
とガイドブックにはありますが、そんな番号、バスのどこにも出てやしませんでした!

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16時から、ペーザロ郊外の「皇帝館」ツアーです!
英語も話すガイドがついてくれて、いたれりつくせり。
しかも、
「10人未満だったらツアーが流れるかも」
と言ってたのが、参加者ジャスト10人!
すごい。ついてる。


  • ヴィラ・インペラーレ
    ペーザロ滞在中のルクレツィアが、訪れたところでした!
    神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ3世ゆらいの建物で、
    アレッサンドロ・スフォルツァの持ち物だった、
    というので。
    (ガイドがものすごい早口英語で、半分(3分の1?)も聞き取れんかった・・・。
    ので、質問しまくった。
    恥ずかしかったけど、
    「卒論にペーザロの歴史を選んだ大学生なの、私」
    という人になりきりました。いい演技できたと思う。)


が、しかし!
スフォルツァの後、デッラ・ローヴェレ家の所有となり、フランチェスコ・デッラ・ローヴェレが、増設した、ということで、ルクレツィアの頃とはちょっと違う姿になっている、とのこと。
残念。
皇帝館.jpg
塔の高い部分は増設部だそうです。
右側にも建物は続いていますが、そこも増設部。

内部も、フランチェスコの、
「オレってすげー、オレって偉大」
的装飾でいっぱいで、かなりヘキエキ。


でも、
「アレクサンデル6世(チェーザレの父ちゃん)の前にひざまづく、フランチェスコ・デッラ・ローヴェレ
の絵が!!

が、アレクサンデル在位中、フランチェスコはまだ子どもだったはず・・・。
ちょっと、おかしいかも。
でも、フランチェスコの「オレって偉大」の一環で、おおげさなのかも、と思い、納得してみました。
皇帝館増設部.jpg
増設部の方が広い・・・


(ちなみに、フランチェスコ・デッラ・ローヴェレは、
ユリウス2世の弟、ジョヴァンニ・デッラ・ローヴェレ(シニガリアのロッカ・ローヴェレスカの持ち主だった人)の息子で、
子どものなかったグイドバルド・モンテフェルトロの養子となります。
ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレが、チェーザレと提携した時(ピウス3世崩御後のコンクラーヴェのため)、チェーザレの娘ルイーズとの婚約を、口約束される人物です。

グイドバルドは子がなかったせいで、性的に弱かった?と言われてますが、ガイドははっきりと、
インポテンツと言ってました。
グイドバルド・・・(哀))(こういう単語は聞き取れるのは、なぜでしょう。)

ガイドのお兄さん、ありがとうございました。
いい卒論が書けそうです。


asterisk_07.gif

18時36分発の電車でリミニへ戻る。
足は慣れたのか、だいぶ楽だけど、首と背中が痛い!
カバンのせいかな。
いや、頭使いすぎだ。日ごろ使わんから。


明日はボローニャ経由でフィレンツェへ行きます!
都会!
言葉は楽になりそうやけど、ガラが悪くなりそうだな。
頑張ろう。


ところで、今さらですが、旅のモットーを考えました。
「焦らず、楽しく、根気よく」
弓道と同じですね。
ていうか、なんだってそうか。
(私の趣味は弓道です。)
そういえば、弓道の練習道具、ゴム弓(長さ20センチくらいの棒にゴムがついてる。棒を弓、ゴムを弦に見立てて、型の練習をする。)持ってきたけど・・・使わんね!!
2回・・・したかな。
でも、これを捨てていくわけには、ちょっと・・・

今日歩いた歩数:17446歩

  • ユキボン さま
    ほんと、現地の言葉を少しでも勉強していくのは大事だと、実感です。
    私が言えたイタリア語は、
    「ミゲル ア ラ スパーダ」
    (ミゲルは剣を持っています。)
    のみ、だったんで!
    どこで使うんだ!?
    フランス語、できるっつったって、たかがしれてるので、困ってばかりです!
  • オヤマロ さま
    そうです、あのルビコン川です!
    ほんとにあるんですね〜。
    あたりまえ?
  • ねこねこ さま
    英語、ペラりんこじゃないっすよ。
    テキトーでも言えばなんとかなるもんで。
    日記書くの、ホテルに戻ってから書いてます。
    さすがにちょっと、きつくなってきた・・・。
    トロいので時間がかかるのです!3時間はかかってるの〜。
    でも、好きでやってることですから!
  • マリー さま
    パソコン?に詳しいマリー様。
    UBSをパソコンから取り外す時、右下のアイコン?で「安全に取り外す」状態になるように、クリックしますよね?
    あれ、
    デジカメのカードと、
    i podの充電と、
    USBのメモリと、
    同時にやってたら、どれがどれなのかわかんないんだけど!
    どうやって見分ければいいの??
    ・・・アホでごめんなさい。
  • tanopino さま
    チェーザレ似かどうかは、さておき、ふり返りたいくらいのイケメンくんは3人くらい見ました!
    でもね・・・さすがに写真は撮れなかったです!
    ・・・ヘタレ?
    いや〜、普通、そうだよ〜
  • ayami さま
    心配してくれて、ありがとうです!
    でも無理するよ〜させといて〜。
    今までのらりくらりしてた分、貯金があるから?だいじょうぶ!
  • はね丸 さま
    聖地巡礼と思って、がんばって歩っくス!
    聖地=チェーザレゆかりの地、ってことで!







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