チェーザレ・ボルジアについて、とりとめのないけれど愛に満ちた探究心を発揮するサイトです。

2011-04-21-チンチーリャ、ヴァレンシア

旅行日記 2011-04-21 チンチーリャ、ヴァレンシア

チンチーリャへ行きます!
鉄道でアルバセテまで約1時間半、そこからはバスです。
天気予報は雨。
折り畳み傘をカバンに入れて、さあ出発~。




アルバセテ駅。

アルバセテ。
かなり大きく立派な駅です。
バス乗り場は駅のすぐ隣にありました。よかった!
が!!
暗い!営業してんのか??

窓口のおじさんは、当然のように英語は全く話しません。
もう慣れたよ。どこ行ってもそうだもん。
「キシエラ イール チンチーリャ(チンチーリャに行きたい)」
と言ってみる。
そしたらなんと!バスの時間は15時半だって!
今、11時なんですけど。




駅前に戻り、タクシーの運ちゃんに尋ねる。
「チンチーリャ、クワント クエスタ?(チンチーリャ、いくら?)」
20ユーロだと言う。それって高いのか安いのか?わからん。

「クワント ティエンポ?(時間、どのくらい?)」
15分だと言う。
(ここら辺、筆談も混じっています。数字・・・共通でよかった!)

何だよ、近いじゃん!ホテルのフロントの姉ちゃんは、
「30分くらい。1時間はかからないわ。」
って言ってたのに。


20ユーロは高いと思うけど、15時半まで待つよりはましでしょう。
行くぜ!!


閑話休題    閑話休題    閑話休題


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チンチーリャって丘の上にある街なんですね。
そのてっぺんに城はあります。左上に見えるのがそれです。
(右手に見える街はチンチーリャではなく、丘の下の別の街です。)

城の近くまで行ってもらって、そこからは歩きです。
道がこんな感じにせまくなって、車は入れないのです。

しかし10分ちょいで着いたと思うんだけど。20ユーロ、絶対ぼられてる!




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右手に広がるパノラマを見ながら、ぐるりとかたつむり状に登っていくと、丘の斜面には白い家が。人が・・・住んでる?

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それにしても人っこひとりいません。
雨は降ってないけど、寒い!
壊れたまま放置されている夜間照明が淋しさをあおります。

やがて城へ続くと思われる階段に到達。

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来た~~!
チンチーリャの城です。

はあ~~、ここにチェーザレは幽閉されていたんだ・・・。


チンチーリャの城

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架け橋と城門です。
入場はできません。
ネットには「修復中で入場不可」と書いてありましたが、修復している様子はありません。
「うち捨てられている」と言ったらおおげさかもしれないけど、その方がしっくりきます。だって誰もいないんだもん。
天気が良かったら違ったのかもしれないけど。

しかし観光客でいっぱいだったモタ城より、雰囲気にはひたれます。人がいないって言うのはちょっと怖いけど、満喫できるし。

手前の橋は新しくしっかりしたものでした。安心して渡れます。

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堀であったところ。

モタ城よりひと回りくらい小さいのかな・・・。でも荒れているせいか堅固に見えます。

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城から見下ろしたチンチーリャの街。
チェーザレもこの景色を見ていたのでしょう!


ぐるりと歩いてみると・・・あれ?
さっき見たところは裏?だったようです。ごめん。
こっちが表門!

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堀を見下ろすと、地下へ続いているように見える穴が。
登ってくる間にも洞穴っぽいものがあちこちにあったし、城の下には地下通路が広がっているのかも!?
天然か人工物かわかりませんが。


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ところで、チェーザレが幽閉されていたという塔はどこなんでしょう?
後でガイドを読んでみると、フランスとの戦争時にダイナマイトで爆破されてしまったようです。
ツーリストインフォに、当時の模型と言うか粘土で作られたミニチュアが置かれてました。
それを見ると、かなり塔は高かったです。(ガイドには25メートルとありました。)
その粘土模型、写真撮ればよかったよ!!


丘を下って、チンチーリャの街へ。
教会が見えた方向へ下りて行きます。


チンチーリャの街

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街の中心の広場には、けっこう人がいました。
そしてなぜか車の通行量が多い。
教会はセマナ・サンタの準備で賑わっていました。
(左に見えるのは御輿です。他にもたくさんありました。)


閑話休題    閑話休題    閑話休題


ヴィアナほどじゃないけど小さな街で、あっという間に見まわってしまいました。
カフェで茶~して、軽く食べて時間つぶし。
(寒かったのでとりあえずカフェを注文。そしたらカウンターに美味しそうなマリネ発見、すかさず注文。
結果、コーヒーに酢の物という奇天烈な食い合わせに・・・。
こういう時にビールとか飲めたら格好がつくのになあ。)

さて。
外に出ると寒いし、雨降りそうだし、人いなくなってきたし。帰るべ!

14時52分の電車に乗るためにバスを待ちます。
インフォメーションでもらった時刻表を見て待ってるのに、バスが来ない!!
(バス停には時刻表も何もないのです。ベンチがあるだけ。ひどいよ。
おまけにバス停の場所も地図になく、インフォで聞かないとわかりませんでした。)

来ないと思ったんだよ~。
もらった時刻表、
アルバセテ → チンチーリャ
も載ってたんだけど、12時台も13時台もあるんだもん。15時半までないって言われたのに。
もう~!頼むよ!

14時。
もうインフォは閉められています。
どうすんだ!?
(こうなる気がしていて落ちつかない気持ちでいたので、インフォで粘土模型見たのに写真を忘れたのです・・・。あーくやしい。)


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車で10分くらいなら歩けよ、と思われるでしょうが、高速のような車しか走らない道を通って来たので、歩けないのです。

バス停の向かいの雑貨屋に、
「タクシーを呼んでください。アルバセテ駅まで行きたいです。」
とスペイン語で書いた紙を見せ、電話をしてもらいました。
スペイン語の入った電子辞書、持っていて本当によかったです。


バスを待っていた男性が1人いて、
「タクシーを頼んだので、シェアして行きませんか?」
と聞くと、
「20ユーロも高くて払えない。」
と言う。
いや、半分だから10ユーロだけど・・・。それでもまあ、高いってことか。
(英語、「リトル」って言ったのに、スペイン語しかしゃべってくれなくて、ちゃんと意思疎通できなかったです。)

でも、バスないのにどうすんの?と思ってたら、タクシーの前の席に乗り込んできた。
運ちゃんと何やかんや言い合っている様子を見ると、どうもちょっと変な人みたい・・・。
運ちゃんが、
「乗せていくけどいい?」
と聞くので、「Si」と答える。
そりゃあ、ここで「No」とは言わないよ・・・。
タクシー代、私もち?全額?と思ってたら、運ちゃんがちゃんと半分は彼に請求してくれました。ほっ。
18ユーロでした。9ユーロずつ。
やっぱ行きのおっちゃん、ぼったな。


(降りた後、同乗の彼は駅の警備員をつかまえて、ずーっと何か言っていました。そして警備員に引っ張られてどこかに去って行きました。
何だったんだろう・・・?)


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14時52分の電車、50分も遅れて来やがったけど、でもちゃんとヴァレンシアへ戻って参りました。
はう~。

続きは明日書きます!
疲れた!




続きです。

ヴァレンシアに着いたら小雨が・・・。
西洋人ってめったなことには「傘をささない」と思っていたけど、ヴァレンシアの人々はわりとさしてました。


ラ・ロンハ

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もともとはイスラムの王宮だったそうです。
15世紀、交易所として利用されるようになりました。
ボルジアは「東方貿易にも力を入れている」とチェーザレが言っていましたよね?
ヴァレンシアの交易所、きっとボルジア一族もお世話になっていたはず!

すんごい人が多かったです。




パトリアルカ修道院と美術館

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明日の朝一で来よう!と思っていて場所だけ確認しに。
そしたら・・・開いてる?

入ってみたら教会内はミサを待つ人々で満席。
あ!セマナ・サンタか!

こういう場に異教徒はふさわしくない気がして、早々に退散。で・・・美術館の方はどこに入口が?
受付?のようなところにおじいさんが。そしてそのデスクには・・・おお!目的の絵画のはがき!
「明日の朝は何時から?」
と聞くと、何かわけわからんことをずらずら言われる。
なに~?わかんないよ~?

おじいさんは、「トゥモロー」や「モーニング」などの単語さえ理解してくれなかったけど(ここまでわからないって、すごくないですか?そんなもんなの?わざとかと思ってしまう。そんなわけないけど。)、ものすごく親切に根気よく説明してくれました。

今日から25日まで、セマナ・サンタのせいで美術館は休みだって!!

まじでか!?

じゃあ一昨日、ガンディアに2回も無駄足を運ぶとかいうことをやらかさなかったら、入れてたってこと!?
ショックです。
こげんありますたい。

デスクにあった絵はがきを買って帰りました。
ミゲル・エステーヴェの「ガンディア公暗殺」の絵、間違いなくパトリアルカの美術館に飾られているそうです。


画像の説明

パトリアルカ広場には、アレクサンデル6世像がありました。
左から2番目がそうです。
大きな画像は帰国してから旅行ガイドにアップします!




明日はヴァレンシア美術館に行って、バルセロナへ移動します!
拍手レス、待っててください!


 






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