チェーザレ・ボルジアについて、とりとめのないけれど愛に満ちた探究心を発揮するサイトです。

2009-06-09-ローマ

旅行日記 2009-06-09 ローマ

今日もコールなしで、ゆっくり起きる。
が、7時半には目覚めた。
すごいね〜気合入ってるね〜。
日本にいる時と、大違いだ。別人?

ペニテンツィエリ宮こと、ホテル・コロンブス、ホテルとしては、あんま良くないですわ。
シャワーが、ブースになってなくて、便器の前にそのままあるの。
だから、シャワー使った後は、トイレ水浸し。
シャワーは壁に固定されていて(小学校のプールにあったような感じ。ノズルって言うの?それが下向きに固定され、動かない。)、使いにくい。
股ぐらとか、どうやって洗うんだ!?
はっ!?
だから、ビデというものがあるわけ!?
今まで、全てのホテルについてたけど。人生で1回も使ったことない。
ていうか、使い方、よくわからない。
誰かに実演してもらうわけにも、いかないし・・・。

で、洗面台が、トイレ・シャワーと一緒の所になくて、部屋のベッドの前にあんの。
変じゃない?

朝ごはんも、今までのエコノミーホテルと、ほとんど同じ内容。
ただ、ブレックファストルームは、きれい。雰囲気があるよ、やっぱ。
中庭に出られて、そこで食べてもステキです。
朝食室.jpg


2階を探索してみました。
なんか、会議とかに貸し出したりしてるみたいな部屋が5つほどあって(美術館の部屋みたいです。)、その1番奥に、例の教皇様のお部屋でもあったスペシャルルームが、ありました。
で、エレベータで一緒だった人の会話を、盗み聞いてたら(人聞き悪いなー、聞こえたんです!)、3階は、スイートルームになっているようでした。
だから、私は4階なのか!
ちなみに地上階は、ピントリッキオが描いた壁画に彩られた、高級レストランがあります。
エレベータの前にメニューが出てるので、見たら、メイン料理だけで35ユーロくらいしてました。(ディナーが)
ここ、行こうと思ってんだけど、1人で入るの、勇気いるなー。
だって、私、絶対さまにならないもん!!
なんか、こう、マダム風な人だったら、一人で高いレストランでお食事していても、違和感ないけど、私がそういうことしてたら、ビンボー小学生はピザでも食ってろ!って感じですよ。
でも、せっかくだしねー。どうしよ。


asterisk_01.gif

ヴァティカン博物館へ行きます!
ホテルは、サン・ピエトロ大聖堂のまん前(3軒目ですよ!)なのに、博物館入り口まで、ぐるーっと、15分は歩かないといけません。
やっぱ、いかん!ホテル・コロンブス〜。


ここの目的はもちろん!!
アパルトメント・ボルジア、ボルジアの間です!!

長〜い廊下?に並んでいる、数々の美術品にはわき目もふらず(1回来たことあるからいいの!)、一直線にボルジアのお部屋へ。
・・・アレ?なんかシスティーナ礼拝堂に、着きそうなんだけど・・・?
ボルジアの間は、システィーナ礼拝堂の手前にあります。)
私・・・すっとばした??
確かに途中、ボルジアの紋のある部屋を通ったけど・・・アレだけ?
いや、おかしいやろ、何部屋か続いてんだもん、アレだけのはずない!!


ヴァティカン博物館の欠点は、後戻りできないことです。
完全一方通行。だから、迷わなくていい、のかもしれないけど。

戻りました。
川をさかのぼる鮭のように。
ごめん!
できるだけ、人の迷惑にならぬよう、ゆっくりゆっくりと、やったから!


ボルジアの紋のある部屋まで戻って、係員に聞く。
すると、やはりここがボルジアの間だと言う。
でも、その部屋が、見取り図(簡単なガイドをコピーして持ってきてた。)(イタリアの美術館・博物館は、館内マップなど、用意してない所がすごく多いです。「壁にあるから、見て」と言われる。)どこにあたるのか、ぜんぜんわからない。


くそう!売店まで戻って、ヴァティカンガイド、買う!
(この本、アマゾンで注文してたのに、旅行前に届かなかったの・・・。
今はきっと、うちにあるんだろーなー。2冊になっちゃったなー。誰かいる?)

買いました。
イスに座りこんで、ガイド本と持ってきてた見取り図を、一所懸命見る。
わかりにくい!!
私だけ?
みんな簡単にわかるの?
すんごいわからんかった。


でも、研究?のかいありました。
もうわかります。
ラファエロの間を終えて
(あ、ここにはユリウス2世とレオ10世がモデルになっている壁画が、あります。
ここも要チェック。)、
せまい階段を下りていきます。
行き先案内のパネルに「アパルトメント・ボルジア」と「カッペラ・システィーナ」が出てきます。

下りきって、左に入った部屋が、ボルジアの間 第1室と言われているところです!!
(ガイドには「巫女の間」と名前がついていました。)
ここが、チェーザレがユリウス2世に捕らわれて、軟禁されていた部屋です!!!
アルフォンソ・ダラゴーナがミゲルに殺されたところも、この部屋です!!!
ボルジアの間1.jpg
第1室。

その部屋は左右に出口がありますが、左には行けません。
右に順路どおりに行くと、そこがボルジアの間 第3室
(いけなかった左の部屋が、第2室のようです。)
ボルジアの間3.jpg
第3室。

続く部屋が第4室
ボルジアの間4.jpg
4室の天井。
中央にボルジアの紋、左右に金の牛さんが。

この第4室からが、クセモノで、入って右手にある出口に、みんな向かうんですよ。システィーナ礼拝堂がそっちだから。
でも、入って正面の出口が、第5室へ続く出口です!

しかしこの、第5室への出口、私がこのあたりを、うろうろしてる間に、開いたり閉じたりしていました!!!
多分、私が最初に通ったときは、閉じてたと思うんだよねー。
だから、気づかなかったのよ!

私が5室から戻って来るのを待ち構えていて、今開いてたのを、閉じるから、
「なぜ閉めるの?」
と聞いたら、
「係員がいないから。」
って!!!
そんな理由!?
あんたね、ここを見たくて、はるばる日本から来てる人もいるのよ!!!
あんたらみたいに、毎日ここに来てりゃ、なーんとも思わんやろうけどね、こっちは必死なんじゃ!!!
係員くらい、呼べばいいじゃん!!!

まあ、私は行けたからいいけど(それは長い間うろうろしてたからです。)、閉じてるから、
「あ・・・行っちゃダメなんだ・・・」
と諦めてしまう人もいると思う。
ひどいよ!!
どれだけ、がっかりすると思ってんの!?

はあ。落ちつけ。
で、まあ4室の正面にある出口から、第5室へ。
ここの、入って右手に、ルクレツィアの肖像の含まれた壁画があると思います。
思います、と言うのは、修復中で隠れていて、見えなかったからです!!

まあ、いい。
これはしかたない。
出口の上に母子像がありますが、これはジュリア・ファルネーゼがモデルかも、と言われているそうです。
ボルジアの間5.jpg

続く第6室
はい、入ったところを、ふり返ってください。
そこに、アレクサンデルや彼の息子たちの肖像の壁画が、あります。
小さいのでびっくりしました。
もっと、壁いっぱいくらいに描かれているのかと思ってた。
ボルジアの間6.jpg
真ん中に見える三角部分の絵が、あの有名なアレクサンデルと息子たちの絵です。
左にアレクサンデルが手を合わせてるのが、見えるっしょ?
ね?小さくない?

続く第7室
今までの部屋より広いです。
天井には星座が描かれています。
ここが、1502年、ヴァティカンに落ちた雷で天井が落ちたところです!!
ここで、アレクサンデルが下敷きに!!
ボルジアの間7.jpg
なぜかこの部屋にはボルジアの紋がありませんでした。
天井が落ちて、作り直したから?

続く8室〜10室へは行けませんでした。
公開自体、されていないようです。
きびすを返して、第4室へ戻ります。

4室から、多くの人が向かう方の出口へ行くと、そこが第13室です。
私が最初通った時に気づいた、ボルジアマークのある部屋は、ここでした。
アレクサンデルの寝室だったところ、だそうです。
ここにパパちゃんは、ジュリア・ファルネーゼを連れこんでいたのね。
ボルジアの間13.jpg
豪華な天井。
マッジョーレ教会といい、アレクサンデルは豪華天井好き?

続く部屋が第28室。(なぜ急に数字が飛ぶのだろう・・・?)
浴室と宝物庫だったところ、だそうです。
なんでフロ場と金庫が同じ場所!?
変じゃない??
泥棒対策?
米びつとか冷蔵庫に、札束隠す的な・・・?(私はしてませんよ!)

ここには、下りの階段があって、システィーナ礼拝堂へ続いています。
ボルジアの間は、ここでお終い。
ボルジアの間28.jpg


いったん、わかってしまえば、なんてことないですが、どれがどの部屋なのか全然わかんなくて、ほんと困った。
しかも展示してある作品が、現代美術ですよ!!
部屋自体の装飾(ボルジアゆかりのもの)と、全く関係のないものが飾ってあるんだもん!!
よけい、わかりにくいし、部屋の雰囲気が変だよ!

帰ったら、もっとちゃんと、わかりやすいように図解したいと思います!


asterisk_01.gif

システィーナ礼拝堂を出て、カフェでひと休み。
次は絵画館の方へ行き、
「アレクサンデル6世の肖像」

「シクストゥス4世と甥たち」
の絵を見ます!


「アレクサンデル」は、
ラファエロの「キリストの変容」のある部屋の次、第9室、入って右手にありました。

「シクストゥス」は、
第4室、入って正面左にありました。

右がシクストゥス、枢機卿の衣を着けているのが、ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ
で、ちゃんと解説を見てないから、わかんないけど、もう一人のこれ、これが絶対ラファエーレでしょう!
シクストゥスと甥たち.jpg
絵の一部を拡大しています。

似てるもん、惣領版のラファエーレに!!
(ほんとは逆ですね。惣領版が似せてあるんだ(笑))
(でも、本当に似てる。上手だなー。
ロレンツォ・イル・マニフィーコも、マキァヴェッリもサヴォナローラも似てるよね。
チェーザレとミゲルも、きっと似てるんだと思う!!)


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お土産屋さんで、
ルクレツィアの手紙を発見!!
アレクサンデルに宛てたものです。
8ユーロ。買いました。
他にミケランジェロの手紙などもありました。

ルクレツィアのサインしおりも発見!!
買いました。1ユーロ。
これ、1枚しかなくて、さんざっぱら、探した。
もう2、3枚、欲しかったよー。
ついでに、グイッチャルディーニ(チェーザレと同時代の歴史学者)のサインしおりまで、買いました。
(これも数枚しかなかった。)(補給しとこうよ・・・。)
他にはミケランジェロのサインしおりなどありました。
(10種類くらいあったんだけど、興味ないから、ミケランジェロしか覚えていない。)


ところで、ユリウス2世は、ボルジア憎しのあまり、ボルジア一族の肖像画をみーんな焼却処分させてしまって、だから、ボルジアの肖像画はあまり残っていない、と言われているようですが、
なんでヴァティカンのボルジアの間は潰さなかったんだろ??
不思議。ユリウスさんなら、やりそうやけど。
ていうか、私ならやる。


ここまでで、約6時間、ヴァティカン博物館に費やしました。
意外とかかったなー。
研究?時間のせいか。

さあ、次はサンタンジェロへ!!


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カステル・サンタンジェロ。
好きです。
ボルジア関連場所で、1番好きかも。
だってかっこいいやん!!
城塞の女王だよ!!(王でもいい)
サンタンジェロ.jpg
素敵・・・。うっとりする。
私もミゲルと一緒に捕らわれてもいいよ!


正面から見た、この紋、ボルジアの紋だったんですね!!!
知らんかった!!!
びっくり。
正確には、アレクサンデル6世の紋、ですか。
サンタンジェロの紋.jpg
紋はつぶれてわかりにくいですが、
ALEXANDER Ⅵと読めます。

こんな、ローマの有名スポットの目立つところに、ボルジアの紋がついているなんて・・・素敵!!
いいね!!
うれしい!!


建物の中には美術品が展示されていますが、私にはそういうものは、どうでもいいです。
この、城塞の中を歩けること、これが、ものごっつ、うれしい!!たのしい!!だいすき!!

説明パネルのいたるところに、「アレクサンデル6世」という文字も見られます。
この、説明と図を、どうしてパンフにしないんだ!!??
有料でも絶対買うのに。
そういうものが、なーんにもなかった。
だから一所懸命、写真撮ってきました。
帰国したら、解読して、解説したいです。
サンタンジェロ中.jpg
中はぐるぐるとまわれます。広いです。

 
サンタンジェロ牢?.jpg
内部の暗いところも通りました。牢っぽい。
ミゲル〜!

 
ボルジアの井戸.jpg
アレクサンデル6世の中庭?というのがあって、ボルジアの紋つき井戸が!

中にカフェがあって、サン・ピエトロとそこへ続くパセット(通路)を見ながらお茶しました。
いいやろ〜。(自慢。)
サン・ピエトロまで続くパセット.jpg
ここを通って、ヴァティカンまで行ってみたいよ!

日曜日と祭日にだけ、プリズンを見るガイドツアーが行われているようでした。
プリズンみたいなの、普通に入っても見られたけど、もっと奥へ行けるのかな?
いいな!!
ミゲルのいたところはどこだ!?
行きたいけど、まあしょうがない。


asterisk_01.gif

18時。
サンタンジェロから近い、
トッレ・ディ・ノーナと、スフォルツァ・チェザリーニを見に行くことに。

  • トッレ・ディ・ノーナ
    ミゲルがマキァヴェッリに助け出される?まで、閉じ込められていた塔のあった所です。
    (確実ではないけど、地名が同じで、ここに牢としても使われていた塔があった、というから、ここだと思うのです。)
    まあ、今は何もないので、通りの名前をみて、満足して終わり。


  • スフォルツァ・チェザリーニ宮
    ボルジア一族の住んでいた建物です!!
    多分「星の間」も、ここにあったんだと思う。
    なのになぜ、ボルジア宮じゃないのかというと、ロドリーゴが教皇となった時に、アスカーニオ・スフォルツァ枢機卿に、協力の褒賞として、この館をゆずり、その後、チェザリーニ家の所有となったから、だそうです。
    中は普通に人が住んでる?感じでした。
    中には入れません。残念。



サンタンジェロからサン・ピエトロに続く、パセットの横を通って、ホテルに戻ります。
ここの公園?みたいになっているところで、合体しているとしか思えない濃厚カップルが!!
ベンチに座っている男の上に、女が乗っかってて、もう、べろべろばりばりし合ってた。腰もゆれてた。
やってるやろ!?
びっくりした。
犬のお散歩している、おじいちゃんとか、いるのに・・・。
今晩、燃えちゃって、心臓麻痺とかで死んじゃったら、キミらのせいだぞ!


サン・ピエトロまでの間に、2ヶ所、ボルジアの紋を見つけました。
1つはペニテンツィエリ宮ことホテル・コロンブスの正面あたり、もう1つは、サン・ピエトロにつながって、もうパセットわかんないねー、っていうくらいのところ(ポストと有料トイレがあるところ)です。


今日歩いた歩数:22976歩


  • ねこねこ さま
    私に兄はいません(笑)
  • ユキボン さま
    この日も、サンタンジェロに行く途中、おばさんに、
    「写真、あなたを入れて撮ってあげようか?」
    と言われたんですけど、
    「!?こういうの、聞いたことある!デジカメ返してくれなかったり、金払えとか言うんでしょ!?」
    と思って、断りました。
    でも、彼女は普通の観光客の1人にしか、見えなくて、
    「ほんとに親切心で言ってくれたんじゃ・・・?」
    と思いました。
    用心するのは大事だけど、何もかも疑ってかかるのも、嫌なもんですねえ。
    2巻の帯を破いたアホ猫!
    よく覚えてありましたね(笑)
    むかつくやつだけど、夢にまで出てきました〜。
  • ちい さま
    元気でがんばってます!
    あと少し〜。
    そろそろ日本食が恋しいっす。ラーメン食いたい!!とんこつの濃いいの。
    庶民だなー私。てか、中学生男子か!
  • Major さま
    チェーザレファンはみんな、チェーザレに詳しいですよ〜!
    もちろんです!!
  • オヤマロ さま
    私の書いてる日記に、振り回されるって、どうして〜!?
    アホなことばっか、してるから??
  • 左&右 さま
    データ、戻せないの!!??
    SDカードの方を修復するんじゃなくて、パソコンの中を探すみたいなんだけど・・・?
    それでもダメですか・・・?
    ニャー!!!!





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