チェーザレ・ボルジアについて、とりとめのないけれど愛に満ちた探究心を発揮するサイトです。

2009-05-31-イモラ、マントヴァ、モデナ

旅行日記 2009-05-31 イモラ、マントヴァ、モデナ

たくさんの人から、
「イモラ城塞前のプレート、なんでわかんなかったんだ、ばっかじゃないの!!」
とメッセージをいただきました・・・。(いや、そこまでは言われてない。でも、そう思ってるでしょおお??)
そして「256MBとのメモリーカードも小さすぎる!」って・・・。
しくしくしく・・・・・・


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疲れた・・・。
今日、今までで1番疲れたかも。
ホテルに戻ってきたの、22時40分だもん。
朝、8時半にホテル出て、14時間ですよ、疲れるわ、そりゃ。

マントヴァが、遠くて・・・。

いや、距離的には遠くないんだ、そんな。ボローニャから1時間半、かからない所だもん。
だから、余裕で、日帰りできると思っていたのです。
あわよくば、モデナ(ボローニャ〜マントヴァの間にある。ここで乗換えをする。)にも寄ろうと思っていたのです。いや、普通に寄れると思ってた。


甘かった・・・。

ボローニャから1時間半、って、
列車が遅れず、乗換えがスムーズにいって、の話ですよ!!


往路、ボローニャで20分、遅れ、
復路、マントヴァでモデナ行きの電車を1時間待ち、モデナでボローニャ行きを1時間半待ち。

往復3時間かからない、と思っていたのが、5時間以上、かかりました・・・。

5時間かかったって、日帰りくらい余裕じゃん?と、お思いでしょう?
・・・午前中、イモラ、行ってっからね・・・。
そんな、1日で周ろうったって、無理!ということが、よくわかりました。
ご利用は計画的に、行かないっすよ。いや、計画が悪いのか。そうか。


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イモラ。
行きました!カステル・スフォルツェスカ!入りました!
他に誰も人がいなくて、貸しきり!!
雨降ってっからね・・・。
昨日までとはうってかわって、寒い!
しかも、傘、置いてきちゃった。バカ!
イモラ城塞入り口.jpg
開いてるよ〜入り口が〜(泣)喜びのあまり!

でも、そんなこと、全く問題にならないくらい、うれしかったです。
城塞独り占めですよ!
ここに、いたんですよ!
チェーザレが!ミゲルが!
イモラ城塞回廊.jpg
ロッカ・スフォルツェスコの中!!


初めて、彼が、自らの手で直接手にした領地。その城塞。
きっと未来に向けての展望に、胸を熱くしつつ、ここに立っていたんだろう、と思うと、泣きそうです。これ書いてる今も、やばいです。
いいよ、城塞!住みたい!
フォルリのラヴァルディーノの城塞よりも、小さくこぢんまりしてました。


ちょうどカテリーナ・スフォルツァ没後500周年、ということで、いろいろイベントが催されているようでした。
「ヴァレンティーノ公がどうの・・・」というタイトルがあったので、
「なにこれ!?」
と係員のおじさんに聞くと、子ども達の上演する劇だって!
チェーザレのイモラ進攻が劇に!?
すばらしいね!
チェーザレが、カテリーナを伴って、一晩中部屋から出てこなかったところもやるのかしら??

ていうか、ここらの子ども達は、普通にそのエピソードを知ってるんですね。学校で習うのかしら?
通いたい、そんな学校に。そいで、私も劇に参加したいよ。兵士Aとかでいいから。


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城塞のチケットとセットで買った、17世紀の貴族の家(悪くない所だけど、17世紀ってだけで、ちょっと興味が薄れるよね・・・)と美術館(ここの所蔵品も新しすぎた)を見て、イモラ終了。
美術館がどこかわからず迷ってたら、老紳士(ほんとにこんなイメージの方だった。スーツに帽子、ひげ、で)が連れて行ってくれました。
イモラ・・・ますます好きになっちゃうじゃん!


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雨やまないし、寒いんで、一度ホテルに戻ろうか、と迷うけれど、
「いや、やむよ!大丈夫!」
と思いこみ、12時57分(ここでも40分ほど時間のロスが・・・お昼のんびり食べれて、よかったと言えば言えるけど・・・どうせ、スタンドのピザなんじゃ。ゆっくりせんくていいんじゃよ)の電車でマントヴァへ。

電車で隣に座ったブラジル人男性(28歳。4年前からボローニャ在住。妹はパルマに住んでんだって)に、やたら話しかけられる。
「ヴァカンス!?一人で!?家族や友達は恋人は?」
と、ものすごく驚かれる。
「家族や友達や恋人と過ごしてこそ、ヴァカンスだ、なぜ一人なんだ!?」
ええ〜、なんか責められてる?
めんどくさいなー。
「家族も友達も恋人も、みーんな日本で仕事してんだよ!オールジャパニーズ ハブ ア ソー レスポンシブル ジョブ、イッツ アワー プライド、ノット ライク ア イタリアン!」
と言ってみる。
それでも、まだなんか言ってるので、
「アイム ユニバーシティ スチューデント、アンド アイ スタディ ヒストリー オブ イタリア」
って言っときました。納得してました。はー。
「ヴァカンスは大勢で過ごせ」と、インドやベトナムのバックパッカーに言ってみてよ。


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マントヴァ。
ゴンザーガ家ゆかりの地です。
フランチェスコ・ゴンザーガの嫁、イザベッラ・デステ(フェラーラのエステ家の娘。ルクレツィアの夫アルフォンソの姉)のもとで、マントヴァは、芸術の街として名をはせました。
フランチェスコ・ゴンザーガは、ルクレツィアの不倫?相手でもあります!
(実際そういう事実はなかったとしても、心を通わせていたのは本当のようです。)

雨もやみました、よかった!


  • ドゥカーレ宮殿
    部屋の数500以上という巨大な宮殿。
    ボルジア家、負けてんじゃん!
    まあ、田舎の安くてだだっ広い土地の家と、ローマの中心地のおうちを一緒にしては、いけませんよね。
    ちゃんと見ようとすると、ひと月!かかるそうです。
    フランチェスコの肖像、イザベッラ・デステの部屋などがあります。
    ドゥカーレ宮殿マントヴァ.jpg
    そんなに大きく感じませんが、奥にひろ〜いのです。


  • テ宮殿
    フランチェスコとイザベッラの息子フェデリーコが、愛人ボルケッタ(すいません、名前うろ覚え・・・ボルスケッタ?いやボルケッタよね?)と過ごすために建てたという宮殿。
    ドゥカーレ宮殿から20分くらい歩いたところにあります。

フェデリーコは、まかり間違っていれば、チェーザレの娘ルイーズの夫になっていたかもしれない人物です。
(チェーザレの力が強大だった頃(1502年)、チェーザレとフランチェスコとの間で、そういう協定が結ばれた。)


時間が・・・間に合わなかった!
18時クローズなのに18時に到着してしまいました。
ドゥカーレ宮殿を後にすればよかった。(こっちは19時半までオープン)
まあでも急いでブックショップに走り、閉めようとしてたおっちゃんを制止して、
「ここの地図をください!」
と言ってもらう。よし。(無料でした。ドゥカーレの方は有料のしかなかったのに。この差はなんだ)
んで、閉まってはいたものの、まだ鍵のかかってなかった扉を抜けて、中庭の写真を撮る。
そうしたら、「みんなで渡れば怖くない」とはよく言ったもので、
「あら〜、もう終わりなのね〜」
と門の前にわだかまっていた人々が、ウラウラと入ってくる。
あらら、怒られるよ〜、と私は速攻退散。
振り返ったら、案の定、係員が出てきて怒ってました。ほら〜
白くて細長ーい宮殿でした。
中はグロテスク模様(人体や動植物を複雑に組み合わせた装飾)で豪奢、だそうです。
見たかった。まあ、いっか。
テ宮殿中庭.jpg
中庭だけでも見られてよかった!
奥ゆかしき日本人は、ヨーロッパの波にもまれ、ずうずうしくなりました。
(元から、ではありません。)


マントヴァはボローニャを拠点にして周った各都市、
ボローニャ、
フェラーラ、
フォルリ、
イモラ、
ファエンツァ、
チェゼーナ、
の中で、1番観光都市、って感じでした。
ドイツ人が多いのか、ドイツ語のガイドブックが、どこにもたくさんありました。


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18時半、マントヴァ駅に戻り、電車が出たのが19時49分。
乗り換えのモデナに着いたのが21時近く。
ボローニャ行きの電車が、21時52分なので、
「少しはモデナの街を歩けるんじゃない?」
と思って宮殿のある方へ行ってみる。


モデナ。
エステ家がフェラーラを失ったとき、同家はモデナにその拠点を移しました。
エステンセ美術館にはアルフォンソ(ルクレツィアの夫)やエルコレ(アルフォンソの父ちゃん)の肖像画があり、エステンセ図書館にはルクレツィアゆかりの何か(手紙?忘れました)があります。
(ほんとはこのエステンセの方にに行きたかったんだだけど、そこは遠かった。)


でも、ダメでした。
地図が見えないくらい暗いし、道行く男になんか叫ばれたり、口笛を吹かれたりして。ちょっと怖かった。
近くの教会だけ写真に撮って、戻りました。

結局電車が30分遅れて到着。
はー、疲れた!
モデナ駅.jpg
夜のモデナ駅。行きたかったーエステンセ美術館!


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というわけで、日記の更新が遅れました。
明日はリミニに移動です。
少しゆっくり出発します。

ではまた明日!

今日歩いた歩数:27223歩
電車と待ち時間が長かったわりには歩いてるなー。疲れるはずだ。




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