チェーザレ・ボルジアについて、とりとめのないけれど愛に満ちた探究心を発揮するサイトです。

2009-05-30-イモラ、ファエンツァ、チェゼーナ

旅行日記 2009-02-30 イモラ、ファエンツァ、チェゼーナ

昨夜早く寝たせいか(12時前)、すごく気持ちよく、目覚まし(7時)の前に目が覚めちゃった。
いい感じ!
今日はイモラへ。
カテリーナ・スフォルツァの所領で、真っ先にチェーザレの手に落ちた地、そして、最後まで、チェーザレに忠誠をつくした地です!
いいね〜イモラ!
そして時間があればファエンツァへ。
という計画です。


イモラもファエンツァも、またもやガイドブックがありません。
でもがんばる!なんとかなるやろ!

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今までと同じ時間の、同じ電車に乗ったのに、激混み・・・。通路に立ってる人もいっぱい・・・。
なんで?と思ったら、周りから、
「Sabato, Sabato」
という言葉が。
ああ!今日土曜だからか!
週末混むのは、どこもいっしょなのね!

混んでるせい?か、20分遅れて出発。

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イモラのメインは、なんと言っても、
スフォルツァの城塞です!
この城塞の堅固さが、チェーザレがイモラを公国の首都としようとした、理由のひとつでした。なんて素敵なところ!


閉まってる・・・・・・

ショックすぎて呆然とする私。
ほんとに?また?

入り口は閉じられ、横の看板になんか書いてある。
イタリア語の下に英語も。

「For schools or groups the Museums will be opened on booking from tuesday to friday ;phone 0542.602609」
そしてもう一度イタリア語の文が書かれ、下に、
「Visit on request are possible from tuesday to friday」

それらの文章の上に、

sabato/saturday
15-19
domenica/sunday
10-13


どういうこと??
予約せんと入れんってこと?
でも私、グループじゃないけど?

でも、思い出す。
ここに来るまでに、「通り道だから、見てから行こうーっと」と思ってた、教会、美術館、どっかの貴族の家、みんな閉まってた。
・・・土曜だから・・・?

愕然として、ほんとに、比喩でなく、胸がいたくなった・・・。
ひどい・・・。
フォルリの城塞に入れなかった時は、
「カテリーナに抵抗されたチェーザレの気持ちって、こんなんかね〜」
と思える余裕があったけど、そんなん、もう無理!!
エミーリア街道のチェーザレ周辺スポットで、1番来たかったところなのに!!
それにイモラは、フォルリと違って、速攻でチェーザレに開城したじゃん!
開けろ!!


すべてにやる気をなくし、やさぐれる。まじで泣きたくなった。なんなの。
もうヤだ!おうち帰る〜!!

だけど、地団太踏んだって、アホな東洋人と思われて終わりなので、30分くらいかけて、気持ちを切替える。
また来る!
火曜から金曜のどっかで来ればいいんでしょ!
ホテルの人に頼んで電話して予約してもらう。
月曜からリミニに移動だけど、そこから来よう。ペーザロかどっかを、犠牲にすればいいや!
イモラの城塞.jpg
スフォルツァの城塞。「ロッカ・スフォルツェスカ」


イモラでの収穫は、
タッデオ・デッラ・ヴォルペの家を発見したこと、のみ、です。
でも、これは、けっこーすごい?
でも、もしかしたら、ここもはいれたんじゃないの?(怒)


プレートに「タッデオ・デッラ・ヴォルペ」の名が!
ヴォルペんち.jpgヴォルペ家の説明.jpg 

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ファエンツァへ。
少年領主、アストール・マンフレディの所領地。
チェーザレに対して、ものごっつ抵抗した地です。
しかし、ここも・・・ちょうどお昼の時間にかかってしまい、教会も、見学できる昔の貴族の家も閉まってる。
現在12時半。開館は15時・・・。
どうしよう?カフェかなんか入って待つ?
でも、教会も貴族の家も、チェーザレゆかりじゃないしな・・・。あとは国際陶器博物館とかしかないし・・・(ファエンツァは焼き物で有名のようです)


教会前の階段に座って考える。
と!
なんか砂みたいなものが、ザシャっと、右肘あたりに飛んできた!
なに!?
なんか茶緑色のものが、腕と脇あたりに、飛び散ってる・・・。何、これ?誰かなんか投げた??
でも、そんな怪しい人はだれもいない。
なんだ?上に木もないし・・・あ!!

鳥のフンです!
直撃はまぬがれたものの、真横に落ちてきて、はねてきたんです!
なんてこと〜!!

地球はこんなに広いのに、よりによって、私のところに落ちてこんでもいいやろ!
しかも、私、2回目なんだけど、鳥のフンにやられたの!1回目は直撃だった!昔!
どうも、なんかいろいろ、ついてない。
いや、ついたやん、今。
ファエンツァの教会.jpg
向かって右の階段に座ってたのです・・・


よし!
ファエンツァはもういい!
チェゼーナに行こう!
イモラでもう1日、使うんだから、行ける所には行っとこう!
チェゼーナもみんな閉まってるかもしれないし、下見だ!

マンフレディ通り」のみ、写真におさめ、14時3分の電車でチェゼーナへ!


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チェゼーナ。
ファエンツァを落とせず、手をこまねいていたチェーザレが、1500年のクリスマスをここで過ごしました。
彼はチェゼーナの広場で、民衆たちと交流し、彼の気さくな態度に民衆は感銘を受けたといいます。
素敵!チェーザレ!
チェゼーナの広場.jpg
チェーザレがクリスマスを過ごしたチェゼーナの広場


えー、でも、ここもガイドがありません。
わかってるのは、マラテスタ家の立派な図書館があること、のみ。

バスで、降りるところを間違えて、とんでもない所まで行ってしまうも、ぐるりと周って一周し、無事に市街地へ。
親切な運転手さんでした。
イタリア語しかわかんない人だったのに、一所懸命いろいろ言ってくれて。電子辞書を介して会話しました。
役立つね!電子辞書!ありがとう、SONY!じゃなくて、ありがとう、運転手さん!


マラテスタ図書館。
チェゼーナの領主だったマラテスタ家の図書館です。
しかしチェーザレの時代のチェゼーナは、マルティネッリ家とティベルティ家の力が拮抗し、争っていたようです。
マラテスタ一族の、パンドルフォ・マラテスタは、当時リミニの領主でした。


修復中・・・・・・。

まじですか。
ここまで来ると、なんかもう、呪いでもかかってるとしか思えません。
呪ってるの?誰だ!!!!

チケット売り場も鍵がかけられ、誰もいない。
後から来た、学生らしき女の子たちが、「あらー、入れないわー」って感じで行ってしまう。
あ〜あ。

せめてパンフかなんかもらえないのか、とウロウロしていると、おじさん(おじいちゃん?)がやって来て、
「入りたいのか?」みたいなことを聞く。
「入りたいよー!!」と叫ぶと、
「ちょっと、待って、入れたげよう」みたいなことを言う。
は!?ほんとに!?いいの!?なんで!?


彼もイタリア語しか話せず(しかし英語の単語くらいは、言えるし、わかってくれた。それだけでも全然たすかる!)、理由はよくわからなかったんだけど、彼と一緒に、説明を聞きながらなら、入れてもらえるらしい。
なんだ、そのサービス。わけわからん。

さっき、帰った女の子たち可哀相・・・と思いつつ、修復してる現場の横を通って、ついていく。

ここの図書館、最高ですわ!!
まず、時代がちょうど、1400年代のもの。それが、まんま、残ってるの。
部屋も、テーブルも、本も、壁のラクガキも!!
おもしろい!
そして、チェーザレ民衆と過ごしたという広場が、どの広場なのかわかんなかったんだけど(いっぱいある。広いのもふたつ)、わかった!昔の地図があって、そこに広場はひとつしかないから!
マラテスタ図書館.jpg壁のらくがき.jpg
図書館と壁のらくがき。1470年と書いてある!


説明はほとんどわかんなかったけど(イタリア語・・・わかりたい!そうしたら、詳しい話がいっぱい聞けただろうに・・・くやしい)、ものすごくしゃべってくれました。
写真も撮らせてくれた。
なんていい人!
しかも、なぜか入場料もとられなかった・・・。入り口には料金表があったのに・・・。なぜ?
「学生?」って聞かれて「Si!」って言ったから?
そして絵ハガキを数枚選んで購入したら、
「これも持っていきなさい」と、選ばなかったやつも全部(3枚)くれた・・・。

おじいちゃん・・・職権乱用?
帰り際には手を握られ、両頬にキスまでされました。
私・・・死んだ奥さんにでも、似てましたか?


おじいちゃんに、マラテスタゆかりの名所が他にないかと聞くと、城塞があると言うので、どうせ閉まってんでしょ!と思いつつ(時間ももう5時近かったし)、そこへ。


開いてた!
入れた!
しかも英語の説明つき!
すごいじゃん。
私、スフォルツァとの相性は悪いようだけど、マラテスタといいのか?
いや〜ん、スフォルツァの方が好きなのに!

デジカメのメモリがいっぱいになってしまい、写真をあまり撮れなかったのが、残念。
SDカード、256MBって、容量小さいの?200枚撮れないんだけど・・・。撮りすぎ?そんなことないよね?


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18時45分の電車でボローニャへ戻る。

今日歩いた歩数:26018歩


asterisk_07.gif

ホテルのフロントで、デジカメに捕ってた、イモラ城塞前の看板を見てもらったら!!
火曜〜金曜は、予約が必要、しかし、
土曜は15時から19時まで、日曜は10時から13時まで入れる、んだって!!

sabato/saturday
15-19
domenica/sunday
10-13

これは、そういう意味だったのか・・・・・・。わからんかった・・・。
でも冷静に考えれば、わかったはず、かも・・・。
ていうか!私じゃない人だったら、わかったはずだ!だよね?あーあ。
馬鹿だ、私・・・。
早く行きすぎてただけだったのに・・・。

でもよかった!明日行ける!
鳥のフンがついて、運もついたのか!
よかった〜。
というわけで、明日は朝イチで、イモラの城塞です!

  • tanopino さま
    返信させてください〜
    私も、パリで1番楽しかったのはコンシェルジュリーでした!
    マリー・アントワネットの牢とかあって、トキメキますよね!
  • 左&右 さま
    報告、ありがとうございます!またなんかあったら、よろしくです!
  • マリー さま
    メールに返信せず、ここに返事でごめんなさい!
    1時間以内で急いで更新しているので、アクセスする時間が惜しいのです!
    「最後の晩餐」ふつうだったよ!でも一緒に見られたら、違ったかしら〜







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