チェーザレ・ボルジアについて、とりとめのないけれど愛に満ちた探究心を発揮するサイトです。

マラテスタ図書室の写本。

関連書籍-その他の人々

関連書籍 その他の人々

ノンフィクション

「ルネサンスの女たち」 塩野七生 中公文庫 1973年

ルネサンスの女たち (中公文庫) ルネサンスの時代(15世紀半ば)を生きた4人のイタリア人女性の物語。
マントヴァ公妃イザベッラ・デステ、
チェーザレの妹ルクレツィア・ボルジア、
フォルリの女城主カテリーナ・スフォルツァ、
ヴェネツィアからキプロスへ嫁いだカテリーナ・コルネール、
それぞれの人生が4つの章で描かれる。

カテリーナ・コルネール以外の3人が、チェーザレと縁のある人々なので楽しい。

女だてらに国政を握るイザベッラとカテリーナ。無能ではなかったにせよ、名君主とは言えず、ヒステリックな女の業が透けて見えておもしろい。
ルクレツィアは「何もできないわからない、可愛いだけのお人形」として描かれている。が、それはそれで魅力的。
歴史的背景や動きの説明も多いが、「歴史」というより「物語」のように語られるのでわかりやすい。

私はチェーザレ布教教本として「チェーザレ 破壊の創造者」「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」「君主論 まんがで読破」の次に貸し出す本にしています。




メディチ家の人びと ルネサンスの栄光と頽廃」
 中田耕治 講談社学術文庫 2002年




「図説 メディチ家 古都フィレンツェと栄光の「王朝」」 中島浩郎 2000年

図説 メディチ家―古都フィレンツェと栄光の「王朝」 (ふくろうの本) 13世紀末、共和制フィレンツェ時代にその名を現し、幾度かの中断はあるものの、18世紀末までの約500年間、フィレンツェの実質的支配者であり続けたメディチ家。その興亡を、豊富な写真を交えて簡潔に紹介する。全11章。

1章 十三、十四世紀のフィレンツェ
2章 ジョヴァンニ・デ・ビッチ
3章 「老」コジモ
4章 「痛風病みの」ピエロ

5章 「偉大なる」ロレンツォ
6章 「愚昧な」ピエロ
7章 メディチ家の帰還
8章 二人の教皇
9章 コジモ1世とトスカーナ大公国
10章 フランチェスコ1世とフェルディナンド1世
11章 メディチ家の終焉

歴史の流れを追うだけでなく、歴代の当主それぞれの個性やエピソードが、肖像画を添えて描かれるので、親しみやすく、読みやすい。そしてとてもわかりやすい。
メディチの系譜と、それと密接に関わりあうフィレンツェの歴史を知ることができる。




「ロレンツォ・デ・メディチ暗殺 中世イタリア史を覆す「モンテフェルトロの陰謀」
マルチェロ・シモネッタ 熊井ひろ美 訳 2009年

ロレンツォ・デ・メディチ暗殺―中世イタリア史を覆す「モンテフェルトロの陰謀」 1478年、フィレンツェのドゥオーモでミサの最中に行われた、メディチ兄弟襲撃事件。兄ロレンツォはかすり傷ですんだが、弟ジュリアーノは刺殺された。「パッツィ家の陰謀」として有名な事件である。
たくらみに参加していたのは、メディチと敵対していたパッツィ家、ピサ大司教サルヴィアーティ、そして黒幕に教皇シクストゥス4世。

しかし2004年、新たな首謀者の存在が明らかになった。ウルビーノ公爵、フェデリーコ・モンテフェルトロである。

スフォルツァ家の書記官であったチッコ・シモネッタの末裔である著者、マルチェロ・シモネッタが、ウルビーノで発見した暗号で書かれた書簡を読み解き、「モンテフェルトロの陰謀」を描き出す。

あらすじを読んで、フィクションだとばかり思っていたら、ノンフィクションだった。びっくり。
荒唐無稽な仮説にすぎないのでは、と思いきや、歴史学者である著者の提示する根拠は、なかなかに説得力を持っている。発見された書簡の写真も載せられているし。
システィーナ礼拝堂に描かれた、ボッティチェッリのメッセージについては、ちょっと夢想しすぎ・・・と思うけど。
チェーザレの活躍よりもやや早い時代のイタリア。(チェーザレの名は1ヶ所だけ登場。)
しかし名君暴君が火花を散らし、詭計、策謀、姦計、に満ち満ちた油断ならない世界は共通している。
おもしろい。




「レオナルド・ダ・ヴィンチ」
 アレッサンドロ・ヴェッツォシ 高階秀爾 監修 創元社 1998年




「図説 レオナルド・ダ・ヴィンチ 万能の天才を尋ねて
編・文・写真 佐藤幸三 文 青木昭 河出書房新社 1996年

図説 レオナルド・ダ・ヴィンチ―万能の天才を尋ねて (ふくろうの本) ダ・ヴィンチの生涯を追いながら、その時代のできごとも、同時に語られていくので、時代の背景や流れまで、よくわかる。チェーザレの時代を、ダ・ヴィンチ視点から読む、といった感じ。
メインの舞台となるフィレンツェとミラノの市街図、
レオナルドの足取りを追ったイタリア地図、
生涯と関連事項の年表、
が載せられていて、理解の助けとなる。
また、全ページにカラー写真がふんだんに載せられている。モノクロのものもあるが、紙がツルツルとした発色のいいものなので、見やすい。

チェーザレに仕えた時期に、6ページ使われているのが嬉しい。ウルビーノ、イモラ、シニガリアでのできごとに言及されている。

ただ、筆者の目線というか考察が、なんとなく素人っぽいところが気になる。旅行記かよ!と思えるページもあるし。だからとっつきやすくて、読みやすいのかもしれないけど。
どこで、何があったのか、ということをしっかり書かれているので、「ダ・ヴィンチゆかりの地をめぐる旅」に使えると思う。




「図説 ミケランジェロ」 青木昭 河出書房新社 1997年

図説 ミケランジェロ (ふくろうの本) ミケランジェロの生涯が、歴史の流れと彼の多大な作品を通じて語られる。
わかりやすく簡明に書かれているので、美術や歴史に明るくなくとも、充分に理解でき、楽しめる。が、おおよそ基本的なことしか書かれていないので、詳しい解説や専門的な知識を求めるには、不充分だと思う。
ミケランジェロの入門書、といったところ。

作品はカラー写真で細かに紹介されている。モノクロのものもあるが、紙がツルツルとした発色のいいものなので、見やすい。また、詩作の才もあったというミケランジェロの、手紙や詩も多くとりあげられている。

逃避をくり返しては自分を責め、不都合を嘆く手紙ばかりを書き、人嫌いで偏屈だったというミケランジェロ。
芸術に身を捧げた鬱屈した変人は、その作品だけでなく人生も、躍動的で波乱に満ち、関心を誘う。




「イザベッラ・デステ ルネサンスのプリマドンナ」
マッシモ・フェリサッティ 千種堅 訳 河出書房新社 1987年

イヴァン・クルーラス著「ボルジア家」と同シリーズのもの。全15章。
第8章は「ボルジア家の地獄の影」として、ボルジアとの関係に特化されている。ルクレツィアのフェラーラへの嫁入り前後が中心。

1474年、フェラーラのエルコレ・デステの長女として生まれ、16歳でマントヴァ侯フランチェスコ・ゴンザーガに嫁いだイザベッラ。
ミラノ公妃となった妹に張り合い、自国マントヴァと自分自身を洗練させようと努力していく。彼女の交友した芸術家や、収集した美術品について、とても詳細に記述される。
傑出た才女であった彼女は、次第に政治家としての力をも発揮する。
国を留守にしている夫や幼い息子に代わり、困難な政局を切り抜け、国を守る。 チェーザレ没後のイタリアとヨーロッパがどのように動いたかについても、彼女を通して理解できる。

ルネサンス芸術のパトロンであり、辣腕の政治家であったと評価される、ルネサンスのプリマドンナ。
しかし、なんだかどうしても、あざとく取り澄ました雰囲気を感じてしまう。気も我も強く、プライドの高い、見栄っ張りなオバサン。
歴史に名を残したのは、妹への対抗心と息子への溺愛の生んだ、たまたまの結果だったんじゃないの・・・というのは言いすぎか。嫌いじゃないんだけど。できる女であったことに間違いはないんだろうだけど。

彼女の人生は塩野七生著「ルネサンスの女たち」に、簡潔にまとめられているので、その後に読むとよいと思う。




「ルドヴィコ・イル・モーロ 黒衣の貴族」
マリアーナ・フリジェーニ 千種堅 訳 河出書房新社 1987年

イヴァン・クルーラス著「ボルジア家」と同シリーズのもの。全9章。265ページ(あとがき含)。
ルネサンス君主を代表する、ミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァ(イル・モーロ)。
兄ガレアッツォ・マリア・スフォルツァとボーナ・ディ・サヴォイアの結婚(1468年)から、捕らえられ獄死する1508年までを描く。

「チェーザレ・ボルジアも及ばぬ、マキアヴェッリ描く君主そのもの」として、ルドヴィーコ・イル・モーロにとても好意的。
外国勢力のイタリア侵入を許したことで評価を落とす彼を、ルドヴィーコにその意志はなかった、と擁護してまでいる。ほんと~?

著者はかなりのイル・モーロファン?と思えるが、その割に彼そのもののエピソードは少ない。
ミラノの人々を中心としたイタリアの政治情勢が多く描かれ、人物よりも背景に焦点があてられている感じ。イル・モーロ伝としては物足りない。
がしかし、「イタリア史」という大まかなくくりでは描かれることのない、細かな出来事についてよくわかる。いろんな闘争が、こんなにあったんだなあ、と感心する。

イル・モーロが黒衣の貴族と呼ばれる所以は、妻ベアトリーチェの死以来黒衣をまとっていたということなんだけど、「第8章 ルドヴィコ、黒衣の貴族となる」という章が、ベアトリーチェの死よりも前にあるのは何故だ!

もうひとつ、1498年チェーザレの還俗時に「枢機卿の帽子を授与」としてあるのは完全に間違い(誤訳?)だよ~!




「サヴォナローラ イタリア・ルネサンスの政治と宗教」
エンツォ・グアラッツィ 秋本典子 訳 中央公論社 1987年

サヴォナローラの生涯。
僧門に入った22歳から、処刑される46歳までを、多くの外交文書、書簡などを交えてひも解く。

文章が平易で読みやすい。
サヴォナローラの対立した、メディチ家とボルジア家との関係について深く描かれるので、とても興味深く読み進められる。サヴォナローラを切り口にして見るボルジア家。新鮮。しかし、そう目新しいことは描かれない。
アレクサンデル6世の破門状の訳などが載せられているのは高評価。塩野七生著「神の代理人」の1編、「アレッサンドロ6世とサヴォナローラ」と合わせて読むとより良いだろう。

サヴォナローラの権力を高めるきっかけとなった、シャルル8世のイタリア侵攻も、かなり詳細。メディチがフィレンツェを追われるはめになった過程もよくわかる。
それらを通して、当時の社会の様子、政治状勢、その中でのフィレンツェの立場なども見通すことができる。

筆者の視線が過剰にサヴォナローラを擁護しておらず、神聖視もしていないところも好感がもてる。
その客観的な視線は淡々としていて、サヴォナローラの人と成りには、今ひとつ肉迫できていないようにも思えるが。

ラスト、拷問され処刑されるくだりは思わず同情してしまう。彼の言動は、極端ではあったものの、全てが誤りであったわけではなかっただろうに・・・。

熱気と迫力に満ちた説教のみを武器として、政庁や教会、ひいては世界そのものに立ち向かったサヴォナローラ。
彼の鋼のように硬質な個性は、うっとうしいながらも強烈な存在感を持つ。




「マキァヴェッリの生涯―その微笑の謎」
マウリツィオ ヴィローリ 武田 好  訳 白水社 2007年

マキァヴェッリの生涯―その微笑の謎 [単行本]




「図解雑学 ハプスブルク家」 菊池良生 ナツメ社 2008年






フィクション

「逆光のメディチ」 藤本ひとみ 新潮文庫 平成8年

逆光のメディチ (新潮文庫)レオナルド・ダ・ヴィンチの、若きフィレンツェ時代の回想が、アンジェラという少女の名を借りて、彼女の物語として語られる。
ロレンツォ、ジュリアーノのメディチ兄弟を中心に、シクストゥス4世、ロドリーゴ・ボルジア、フランチェスコ・デ・パッツィなどが登場。時期的には、1466年のピッティ家の陰謀から1478年のパッツィ家の陰謀までが描かれる。
それら実在の人物、実際の出来事に、架空の人物やエピソードを、うまく絡めてある。「この人は、本当にいた人・・・?」と思えるくらい、違和感がない。

特に服装、建築について、多くの名詞が頻出するのが興味深い。「銀糸で刺繍した薔薇色のシラクス」「コットの紐結び」「スタッコ装飾」「マヨルカタイル」・・・。
ぜひ、それらがどういうものであるのかを、知りたいと思う。

アンジェラの、ジュリアーノに対するせつなくも強い恋心が、読みどころのひとつであるのだが、アンジェラの「ハウス劇場の主人公」みたいな、一直線すぎる性格が好きになれず、感情移入できなかった。だから、「ダ・ヴィンチの回想録」などとせずに、ストレートにメディチ兄弟物語でよかったのでは、と思えてしまう。
が、客観的に見て、恋愛小説と歴史小説の融合した、楽しめる作品であると思う。




「レオナルドのユダ」 服部まゆみ 角川書店 平成15年

レオナルドのユダ (角川文庫) 神に選ばれし万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
彼をとりまく3人の人物、
(貴族でありながらダ・ヴィンチに弟子入りし、遺産を受け継いだフランチェスコ・メルツィ、
ダ・ヴィンチに魅了され絵を学んだ、フランチェスコの従僕ジョヴァンニ・ピエートロ・リッツィ、
医者で歴史家で伝記作家でもあったパオロ・ジョーヴィオ)
の愛憎に満ちた人生を通して、天才の人となり、その英知と孤独、そして「モナ・リザ」のいわくを描き出す。

優しく繊細で、気品漂うダ・ヴィンチが魅力的。
「私の作品など・・・大いなる自然にはとてもかないません・・・」なんて、瞳を伏せつつ言いそう。奥ゆかしく。
もっと泰然として威圧的なイメージだったけど、このダ・ヴィンチ像もなかなかいい。

イル・モーロやレオ10世、ラファエッロ、ピエトロ・ベンボまで登場し、ルネサンス物語としてもとても楽しい。特に「第2章 1511年~1516年」。ジョーヴィオの視点で描かれるヴァティカンの住人たちは、活き活きと怠惰で享楽的で、あざやか。こういう、説明調でないエピソードでつづられる描写は、歴史小説ではあまりないと思う。
チェーザレも直接ではないが、人々の会話やモノローグの中に登場する。数行だけど。

全くの予備知識なし!でも問題なく読めるが、多少なりともダ・ヴィンチの作品や歴史的背景を知っていると、もっとおもしろく読めると思う。




「王妃の離婚」 佐藤賢一 集英社文庫 2002年

LINK 1498年、チェーザレはフランス王ルイ12世と同盟、ヴァランスの領地を封土され、ヴァレンティーノ公爵となる。
この時、ルイ12世の出した条件は、妻ジャンヌとの離婚を教皇に承認してもらうことであった。ルイは醜女で足の悪いジャンヌと別れ、ブルターニュ公領を持つアンヌと再婚したかったのだ。

チェーザレの生涯を語る上で、外せはしないが1行で済まされてしまう1エピソードを、王妃ジャンヌの側から詳細に描いた、西洋歴史法廷サスペンス。

おもしろい。
歴史を知らなくても、逆に知っていて結末を判っていても、チェーザレ好きでなくても、おもしろく読める物語だと思う。
主人公は中年弁護士フランソワ。彼は零落してはいるが、神童と謳われた男だった。
僧籍にありながら1人の女を愛し、彼女を幸せにできなかった彼は、苦い過去を払拭するために、離婚裁判の被告となった王妃の弁護に立ち上がる。

正義が権力に立ち向かう。圧倒的な不利から、弁舌鋭く、民衆を味方につけて逆転していく様は、とても気持ちがいい。
胸をすく裁判劇であるが、男と女の悩ましくやるせない物語でもある。
ジャンヌ王妃とルイ王の関係を裁く裁判に、フランソワと彼の愛人であったベリンダの関係を巧みに絡めてある。それによって、物語は深みを増す。上手い。
愛に悩み、結婚に悩み、離婚に悩む。時代が変わっても場所が変わっても、男と女は常にその関係に悶々としながら生きているようだ。それは喜びでもあるのだろうけれど。ジャンヌもベリンダも可愛くて、せつない。

チェーザレのフランス行きの裏側ではこのようなことが進行していたのかと、別の感慨も湧く。チェーザレは名前だけ数ヶ所登場。彼の(というか教皇庁の)代理人アルメイダが切れ者で嬉しい。
第121回直木賞受賞作品。



「グノーシスの薔薇」 デヴィッド・マドセン 大久保譲 訳 角川書店 2004年

グノーシスの薔薇 (単行本) 異端であるグノーシス派を信奉する醜い小人、ペッペ。
ローマ、トラステヴェレの貧民であった彼は、数奇な運命に翻弄され、教皇レオ10世の側近にまで登りつめる。
異形の人物の回想録という形で、甘美な腐臭に満ちたルネッサンスの爛熟期を描く。

偽悪的なほどエロ視線で物語は語られる。何しろ冒頭から「掘られすぎた尻を治療しているレオ10世」の場面だし。徹底的に教会を冒涜しているかのようだが、淫靡なフィルタを通して、「人間とは」「世界とは」ということを問うているのだろう。

が、しかし、連ねられるエピソードがあまりにも卑猥でしょーもなく、「トンデモ本」的要素の方が勝ってると思ってしまう。最初は面白く読んでたけど、だんだん辟易してくる。展開も無理やりさを感じてしまうし・・・。

主人公やレオ10世のキャラは魅力的。
ペッペは、コンプレックスに負けない賢さ強さを持っていて愛らしいし、「女役を好まれる」聖下は、聡明さを持ちながらも低俗で人間くさくて、私の思う「レオ10世」に近しかった。
本編とはほぼ関係ないが、ラファエロやダ・ヴィンチも登場。精力絶倫のラファエロは、これまたイメージに合ってて笑えた。ダ・ヴィンチは合わんなー。
チェーザレとアレクサンデル6世は、名前だけ数ヶ所登場する。

ルネッサンスの時代の、庶民から聖職者までの暮らしや風俗が描かれるのはとても興味深い。どこまで信用していいのかは疑問だけど。
熟れきってんだか腐ってるんだかという世界を、独特の視点で描き出しているとは思う。冒頭にも書いたけど「甘美な腐臭」、まさにそんな感じ。珍味好きは面白く読めるかも。

本質的なテーマについては、残念ながらあまり玩味できなかった。非キリスト教徒の日本人だから・・・?かな?



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